カスタードプディング
シェフ * 飛影     ゲスト*ぼたん、蛍子、雪菜
ガチャ・・・

ぼたん 「あー飛影、待ってたんだよぉ。 遅かったじゃないかい。」

飛影 「フン、桑原はまだか。」

ぼ 「桑ちゃん、今日は学校のテストでどーしても来られないらしいよ。
   雪菜ちゃんに会えないって、とっても悔しがってたんだよ。」

飛 「じゃぁ、今日は俺一人で作るんだな。桑原のアホ面を見ずに済んでせいせいする。
   で、今日は何だ?」

ぼ 「用意したメニューの中から、蛍子ちゃん、雪菜ちゃんそして私、ぼたんちゃんの3人が
   選んだ物を作ってもらうらしいよ。」

飛 「で、何がいいんだ?」

ぼ 「私はそうだねー、簡単で手早く出来るプリンがいいねぇ。」

蛍子 「私もプリンがいいわ。」

飛 「ぷ、ぷりんだとぉぉ? そんなイメージの悪いもの、この俺様が作れるか!!」

ぼ 「とか何とか言って、プリンを知らないんじゃないだろうねぇ?」

飛 「フン、俺様を見くびるな。プリンぐらい食った事はある!」

ぼ 「へ〜〜以外だねぇ〜」

飛 「雪菜は何だ?」

雪菜 「わ、私もプリンがいいです・・・」

飛 「・・・・・・・・・・・・・・」

ぼ 「じゃ、これで決まりだね!レシピはこれ。材料は冷蔵庫に入ってるから、適当に使ってね。
   隣の部屋で待ってるから、出来たら知らせておくれ♪」

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 *材料*(4人分) 卵2コ、砂糖40g、牛乳180cc、バニラエッセンス少々
            カラメルソース用  砂糖30g、水40cc

(飛影の独り言)

まずはカラメルソースだな。小さい鍋に砂糖と水(分量の2/3位)を入れ、火にかけて茶褐色にこがし、
残りの水を加え火からおろす・・と。水を加える時、はねると熱いので注意か。
フン、炎の妖気を操る俺が熱いわけないだろ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アチッ・・・
これを熱いうちに、薄くバターをぬった型に入れ冷ますと・・・。 何だ、簡単じゃないか。

次に牛乳・砂糖を合わせ、あたためて砂糖を溶かす。沸騰させてはダメなんだな?
卵を割りほぐし、上記の牛乳に混ぜ、バニラエッセンスを加え、裏ごし器に通す。

これを、型の8分目まで流す。

オーブンの天板にプリン型を並べ、天板に7分目までお湯をそそぎ、湯煎にして、160度のオーブンで
約20分焼き、その後5分間保温しておくのか。

このままでは殺風景だ。雪菜に食べさすのだから、もっと豪華にしてやろう。
フッ・・・兄として俺に出来るのはこれ位の事だけだがな・・・・

冷蔵庫には・・・あれと、これと、それと・・・これ位あればいいだろう。


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飛 「出来たぞーーー!」

ぼ 「おや、以外と早く出来たんだね。」

飛 「よぉーく、味わって食べろ。」

ぼ 「・・・・ねぇ、飛影。この上に乗ってる、エビのようなものは何だい?」

飛 「エビのようなものではない、エビだ!!」

蛍 「じゃ、じゃぁ飛影君。この、シイタケのようなものは・・・?」

飛 「何だ、何も知らんのだなぁ。 それはシイタケに決まっているだろ!!」

ぼ・蛍 「!!!!!!!!(汗)」

飛 「それにしても、さすがの俺でも知らなかった。白い砂糖と水で茶色の醤油が出来るとはなぁ。」

蛍 「砂糖と水を火にかけると茶色のカラメルソースになるんじゃ・・・・」

飛 「醤油を英語で言うとカラメルソースじゃないのか? (違うって・・・)
   レシピには中に入れる具の事は書いてなかったが、おまかせ という事だろう。」

ぼ 「どうする、蛍子ちゃん?どうやら飛影はプリンと茶碗蒸しを混同してしまってるようだよぉ。
   味見しなかったら、怒るだろうね。」

蛍 「で、でも・・・・エビ入りのプリンはちょっと・・・・。ぼたんさん食べてみて下さいよ。」

飛 「どうした?食わんのか?!」

ぼ・蛍 「え・・・いや・・・その・・・」

雪 「あら、二人とも食べないんですか? じゃぁ私が。  いただきます。」

飛 「どうだ、上手いだろ。」

雪 「ええ、とっても」 (ニッコリ)


    *雪菜の様子を満足げに見つめる飛影であった*


ぼ 「さすがに兄妹だね〜〜〜」

蛍 「(苦笑)」



   
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