新年会 闇鍋パーティー
参加 * 幽助・桑原・蔵馬・飛影・海藤・酎・鈴木・凍矢・陣
○新年会 闇鍋パーティーへのお誘い○

本年の新年会としては、闇鍋パーティーを開催する。
このパーティーでは、参加者が食材を持ち寄る、闇鍋形式とする。
これぞ!と思う食材を用意するように。(ただし、ちゃんと食えるものだけじゃ)
そして、午前0時になった時点で、無事残った者にワシからお年玉をやる。
出欠の返事は幽助か蔵馬にするように。

霊界のコエンマ



幽 「えーっと、今日は忙しい中 ”新年会闇鍋パーティー”に参加してくれて、悪いな。もっとたくさんの奴等に招待状を
   送ったんだけど、みんな色々都合があって、集まったのは9人だ。ま、みんな楽しんでいってくれ」

蔵 「招待状にも書いてあったとおり、ちゃんと食べられる物だけですよ。命に関わるような毒など入れないようにして下さい。
   こちらでもちゃんこ鍋の用意はしています。それを食べながら、各自、自分の用意した食材を鍋に入れて下さい。一度、
   箸でつかんだ物は、絶対に食べるようにして下さいね。では、いいですか?電気を消しますよ。」

パチ・・・・・・

桑 「真っ暗だなー。ちょ、ちょっと待ってくれ。妖怪のお前達は暗い中でも妖力で食材を見分けられるだろうけど、人間の俺や
   海藤はいくら霊力や能力があってもそこまでは無理だから、不利じゃねぇのかぁ?」

飛 「フン、誰がそんなせこい真似をするものか」

桑 「・・・そりゃーそうだなぁ。疑って悪かった・・・って、なんでお前ぇの額の邪眼が光ってるんだよぉ」

飛 「チッ!!」

鈴木 「心配するな。この鈴木がちゃんと妖力や霊力を使っても、絶対外からは見えない鍋を作ってきた。」

蔵 「それなら、灯りはつけたままでいいですね。では、いいですか? 幽助、乾杯の音頭を」

幽 「え?そうか? じゃ、新年を祝して乾杯!!!」

全員 「かんぱーい!!!」 
  


幽 「ん?なんか鍋の底をゴロゴロする物があるけど、この瓶みたいなもんは何だ?」

酎 「お、悪ぃ、悪ぃ。 それは俺が持ってきた酒だ。燗をするのが面倒だから、瓶ごと鍋に放り込んでおいたんだ。
   おーー、上燗、上燗。」

幽 「ヘェー、そんなに上手いのか?何ていう酒なんだ?」

酎 「わからねぇか?俺様にぴったりの熊本銘酒『美少年』だ!!」

幽 「ぴったりって・・・(呆れ)」

飛 「美少年・・・俺の箸にもこれがあたった。やはり、それ相応の者しか触らないのであろう。桑原など、到底触る事など出来ん」

桑 「な、なんだとぉ、てめぇーーーー!!!俺だって・・・・アレ?・・・いくら探しても探せないぞ・・・」

飛 「フン、そら見ろ」

幽 「まぁまぁ、揉めるなって。そうだ、酎、俺もかなり酒が強くなったから、酒飲バトルでもしないか?」

酎 「おお、いいねぇー。よっしゃのった!お前らはどうする?」

飛 「当然、やる」          

桑 「俺も参加だぁ」     

飛 「酒の方から断ってくるのじゃないか?」

桑 「飛影、てめぇぇぇぇ」

幽助、酎、飛影、桑原の4人は、酒飲みバトルを始めました。



蔵 「凍矢、食べないんですか?」

凍矢 「いや、俺は熱い物が苦手だからな。」

蔵 「あ、そうでしたね。じゃぁ、ゆっくり冷ましてから食べて下さい。」

凍 「いいのか?本当に?」

蔵 「ええ、遠慮なく」

陣 「おい、なんだか、この鍋なかなか沸いてこねぇべ。ガス欠じゃねーべ?」

凍 「食べやすくするために、氷を入れた。遠慮していたのだが、蔵馬がいいと言ったからな」

陣 「自分の器のを冷ましてから食えっていう意味だべ?」

凍 「どうやって冷ませばいい?」

陣 「そりゃぁ、子供がするようにフーフーと・・・」

凍 「こうか?」      フーフー・・ピューピュー・・・氷、氷、寒、寒・・・・

陣 「寒!!それじゃあ、部屋の中が凍っちまうべ!!俺が風で冷ましてやるべ」  ビュゥゥゥービュゥゥゥー・・風、風、寒、寒

全員 「お前ら、いいかげんにしろ!!」

部屋の中がメチャメチャになってしまいました・・・
その頃、酒飲みバトルをしていた4人は、べろべろに酔っぱらって、ダウン寸前。

蔵 「うっ、なんだこの味は?ペパーミント?」

海藤 「オレが食べたのはチョコの味だが、鍋には合わないようだ。」

鈴 「ハハハハハ・・・それは今人間界ではやりの『100味ビーンズ鈴木仕様』だ。味だけではなく、色々な物に変身する物もある」

         「ニャーーーーー」     「チュウーーーー」

蔵・海 「!!!!????」

鈴 「どうやら、陣と凍矢が食べてしまったようだ。」

蔵 「鈴木!害があるのはダメだと言ったでしょう」

鈴 「勿論、害はない。半日もすると効き目が消えて、後遺症もないはずだ。他に、魔界のおいしい水を詰めたペットボトル100本も
  用意している。これは正真正銘のただの水だ。喉が渇いたら飲んでくれ。但し、1本だけトキタダレジュースが入っている」

蔵 「しょうがないですね。」

海 「ところで、幽助達は酔っぱらってダウン、陣達も猫になってしまい、残りはオレ達3人になってしまった。このまま時間が来る
   のを待っていてもつまらない。久々にオレのテリトリーで遊んでみないか?」

蔵 「いいでしょう。鈴木はどうします?といっても、この部屋は海藤のテリトリーになってしまいますがね」

鈴 「この鈴木、売られた挑戦は何でも受ける。だが、研究は誰にも負けんが、言葉遊びとなるとちょっと苦手だ。前に聞いた事が
   ある『あつい』と言ってはダメ、というのをやってもらえんだろうか?」

蔵 「そうですね。この部屋も、かなりの熱気で暑くなってきているし、今の状態では凍矢も冷気を使わないでしょうから」

海 「では、『この部屋にいる者は、あつい と言ってはいけない。もし言えば・・・』。  始め!!」

鈴 「何だか、重苦しい気になったぞ」

蔵 「部屋全体が海藤のテリトリーになったからですよ。 あまり構えずに雑談でもしながら時間が来るのを待ちましょう」

海 「そうしよう。ところで鈴木は、道具の開発や研究にかけては魔界イチだと聞いたのだが?」

鈴 「そうだ。日夜、俺はだなぁ、追求心を持って・・・・・」

      ピキーン!!

蔵 「鈴木!!!」

海 「あーあ、言っちゃった。別に仕掛けた訳じゃないのに」

蔵 「なるほど。  (俺はだな『ぁ、つい』求心を持って・・) だが、俺は言う気はない」

海 「それはどうかな?」

当たり障りなく雑談をしている二人の周りで、陣猫が凍矢鼠を追いかけ回しました。
     ニャーーーーー!!!  チュウーーーー!!!

海 「うわ、南野あぶない。鍋に激突するぞ!!」

蔵 「熱い!!・・・・・・しまった!!」

     ピキーン!!

海 「・・み、南野・・・?オ、オレが南野に勝った!いつも冷静なあいつでも、熱さに我慢出来ずに口走ってしまったようだ。
   ハハハハハハハ!!   オレは南野に勝ったぞぉぉぉぉ!!!! 
   興奮すると喉が渇いてきた。 『魔界のおいしい水』、トキタダレジュースは1本だけと言っていた。100本ある中の1本
   を取る事もないだろう。    ゴクゴクゴク・・・・・       あーーー、ウマイ・・・・エ?エ?あれ?????」


ボーン、ボーン・・・・・・・・・・・・・午前0時

ぼたん 「コエンマ様の命令で様子を見に来たけど、あれまぁ!なんだよ、この部屋。まるで嵐が来たみたいだよ。 幽助達は
      酔いつぶれてるし、魂を抜かれた鈴木と、蔵馬?蔵馬がやられるなんて珍しい。 あの猫と鼠は・・・・・どうやら陣と
      凍矢みたいだねぇ。と言う事は、残ってるのは・・・・?」

  オギャー、オギャー!!

ぼたん 「あらあら、かわいい赤ん坊だこと。メガネをかけてるって事は、海藤くんだね。 あ〜あ、全員、全滅だわ。
      全く、散々な新年会だったようだね。 ま、仕方ないかぁ。  じゃぁ、みんなになりかわり、このぼたんちゃんが皆様に
      新年のご挨拶を。

          皆様、あけましておめでとうございます。今年も 『未開の森』 をよろしくお願いします♪」     
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